映画の紹介:「この世界の片隅に」

子供の頃に行って以来、めっきり映画を見に行くことがなかったのですが、今年シン・ゴジラを見に行って以来ちょこちょこ映画館に足を運んでいたりします。

前回、艦これを見に行った時に「あー、ここでもやってるんだなー」と目に入ったのが「この世界の片隅に」という映画でした。戦前・戦中の広島が舞台で、主人公は女性。空襲だからと切迫するばかりかというとそうでもなく、「あーもう、洗濯物干したばっかりなのに!」なんて生活感溢れる描写もあるよ、とか噂を聞いて興味を惹かれていました。なんだか今まで見てきたものと違いそう、という期待感と共に…。

この世界の片隅に

気になるんだったらさっさと行きんさいや、ということで、先週の金曜日に見に行ってきました。見終わってから考えがまとまらず、記事にするまで時間がかかってしまいました。

ネタバレはしないように注意しつつ書かないと…。

主人公のすずちゃんは、江波(広島市内で三角州のどまんなか)の生まれで、呉に嫁ぎます。嫁いだ時には既に戦争は始まっていましたが、しばらくは何事もなく。その後、呉からの目線で空襲や原爆投下が描かれます。私は子供の頃から広島市からの目線のお話を多く見てきたので、呉からの目線は斬新でした。

呉なので御存知の通り呉鎮守府および呉海軍工廠という海軍の大きな拠点があります。広島は呉ばっかり攻撃されて広島市内はほとんど被害にあっていなくて、だからこそ原爆の標的足り得たという話は知っていましたが…。こんなに何度も何度も空襲を受けていたのかと映像にして見ると、歯がゆいというか鬱陶しいというか、怖い以外の感情が色々湧いてきて大変でした。

個人的には空襲で榛名や青葉が浮き砲台として交戦している描写があると燃えたんですが、まあ艦これじゃないんでね。そこはちゃんと目線を定めて描かれている証かと思います。

それにしても、時限爆弾なんてなんで投下するんですかね。人を殺す目的以外ないじゃないですか。人道に対する罪なんてよく言うよ、まったく。

あと、広島弁はとても自然でしたね。広島に戻ったような錯覚すら覚え「あぁ、そうか、ここは東京じゃったねえ」と我に返る瞬間すらありました。

総じて、見て満足でした。オススメできる映画です。この映画のすごいところがもう一つあって、クラウドファンディングで映画化を実現させたようです。知ってたら私も一口、二口入れたのに…、なんてね。広島で生活してたらもうちょっと早い段階で出会う機会もあったのかな?


見終わった後、さもハッピーエンドかのような錯覚に陥りましたが、決してそんなことはないのはこれまで勉強してきた通り。GHQのWGIPが発動され、日本人はどんどん洗脳されていきます。日教組が幅を利かせるようになり、今では広島はH2Oの1つ。朝鮮戦争が始まるまでは共産主義を蔓延させて日本を壊そうと画策され、残念ながら現在でもしっかり生き残ってしまっている。旧帝大のうち、特に京都大学や北海道大学は要注意で、一部では治外法権とも言われる危険な領域がある。他にも、日本上空の制空権はアメリカが握っていたり。全然ハッピーじゃないです。嫌ですよ、こんなの。

すずちゃんの世代は、私からするとじいちゃんばあちゃんの世代。この世代はとにかく、ひたすら前に進むしかなかった。どうしようもないですよね。あの状況じゃあ。

親の世代は、WGIP直撃世代なので、ヘタすると言うこと聞かない方が良いぐらいかもしれない。でも高度経済成長をやりきった。アメリカの作った憲法を盾にのらりくらりと、アメリカが強要する戦争への参加を躱してみせた。それでいて、ちゃっかり自衛隊はどんどん強くなってる。戦後、海軍の船は1隻も残されなかったというのに。

そうして我々の世代。変えていかないといけませんね。70年もかかりました。でも70年経ったからこそ、WGIPが存在していた証拠が明るみに出てきた。派手なことをする必要はないと思います。すずちゃんたちが見せてくれるあの図太さは、我々の世代だって変わらず持っていると思いますよ。まず我々がやるべきは、自分たちが何者なのかを知ること。今まで受けてきた教育を疑うこと。自分に自信を持つこと。自分の国を誇れるようになること――。

小さいことですが、とても重たいです。一緒に頑張っていきましょうね。たぁ言っても、はげができるほど頑張らんでもええけぇね…。


ネタバレ注意報。時系列で史実とすずちゃんの日常を書いたページが公式サイトにありました。これはありがたい。

▼すずさんの生きた時代(年表)
http://konosekai.jp/timeline/

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