本の紹介:「海賊とよばれた男」

嫌われ者のハンドレッド氏(百田氏)の小説が原作なのですが、昨日まででマンガ版を10巻まで読み終えました。痛快ですし、登場人物がいちいちカッコイイ。ガソリンスタンドでおなじみ出光の創業者のお話です。

原油をテーマに戦前・戦中・戦後が描かれており、新しく知ることも多くありました。大東亜戦争に突入せざるを得なかったのは、石油の国内備蓄が枯渇する秒読みに入っていたからですが、民間の視点から国内外の石油情勢ってどんな感じだったのかを教えてくれる良書です。

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感想(2件)

で、今日映画を見てきたんですが…、あーあって感じでした。

以下、ネタバレ注意&酷評。


東雲さんが「誰だお前?」ってぐらいキャラ違うし、大事なところはカットして意味不明な茶番が追加されてるし…。そもそも、全体的にキャストが女々しい。所詮現代人が当時の人達を演じても薄っぺらく見えてしまうってことなんでしょうか。ヒョロヒョロしたのばっかりだし、覚悟が感じられない振る舞いが目立つ。下手すると、マンガの方がリアリティがあるのかもしれません。

あと、なんで嘘言うんですかね。満鉄で契約取れなかったとか、イランとの貿易が数ヶ月後に終わったとか、原作とも史実とも違うんですけど。疑念すら感じてしまいました。映画の宣伝に百田さんの名前が出ないという話もありましたし、なんか意図を感じるのですが…。マスコミのバイアスかかってるよね。

また、原作が長い話なので、どこかを削らないといけないのは事実でしょう。しかし、原因・結果で言うところの結果ばかり映し出されていて、これでは歴史に学ぶことができません。同時に、何がすごいのか正しく伝わりません。残念と言わざるを得ません。

ということで、原作だけでよろしいかと思います。映画はおすすめできません。まあ、あえて良い点を挙げるなら、音があること。ポンポン船の音がどういうのか、…。ぐらいかな?

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