日別アーカイブ: 2015年8月3日

【本の紹介】小林よしのり 著「戦争論」

私が高校生の頃、興味はあるけど、えらくうさんくささを感じる本だなあと思い敬遠していた本が、この「戦争論」でした。それから10年が経ち、とある人の紹介でこの本を手にするに至りました。良いタイミングで読んだのではないかなあと言う印象です。漫画ですがボリューミーで、読むのにかなり時間がかかります。

この本を読んで思ったことは、「良かった…」ということ。また、「日本って必ずしも負けてなくないか?」ということ。

私は広島出身ですが、だからなのか、どこでも似たようなものなのか、「自由・平等・平和」というフレーズを教育機関でかなり浴びた気がします。この本を読んで、それが左翼思想(共産主義思想)だということに初めて気付きました。言われてみれば心当たりがあるのです。言ってることは正しいけど、何か腑に落ちないという違和感。

戦争はダメだ。うん、正しい。太平洋戦争は誤りだった。そうなの? 日本はひどいことをした。そうなの? 迷惑をかけた国に謝罪しないと行けない。そうかもしれない。

まあ、それを受け入れるとしよう。ということは、だ。我々のじいちゃん・ばあちゃん世代はろくでなしの集まりと言うことになるのだが、本当にそうなのか。そして、僕たちは、そのろくでなしの子孫なわけですよね。さて、そんなろくでなしが集まって、世界一治安の良い国になり得るのでしょうか。これほど豊かになれるものなのでしょうか。それを自信を持って「否!」と言わせてくれたのが、この本でした。これが「良かった…」と思ったところです。

「日本って必ずしも負けてなくないか?」の方は、戦後の植民地の解放についてです。第二次大戦まで、アジアやアフリカはほとんどが植民地になっていました。それが、どうして第二次大戦後、一斉に独立し始めたのでしょうか。その答えをこの本で知ることができます。そうして、ついぞ日本が植民地になることもなかったわけでね。あの流れでなら、日本が植民地になっていたとしても何ら不思議ではないのですよ。東京大空襲や原爆投下を始め、あれだけの一般市民虐殺を経てすら、復興を遂げて今に至る日本。無宗教の私でも、日本の神様ってどんな人だっけ?と気にしだすのもご愛嬌ですよ。

ちなみに、小林よしのりは「おぼっちゃまくん」の作者でもあります。私と同年代なら、「ああ!」と思うのではないでしょうか。えらく異色な方向で攻めてますよね。

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【本の紹介】宮脇淳子 著「かわいそうな歴史の国の中国人」

先ほどちょうど読みきったところなのですが、今までの自分の中国に対する理解の浅さを痛感しました。中華民国は消滅した訳ではなく台湾で生き残っていることや天安門事件に至る顛末、チベットやウイグルの問題は具体的に何なのか、などなど。大変勉強になりました。

中国人の国民性も歴史的背景から説明されており、何かと中国人が嫌われるのも納得がいきました。感情的ではなく、とても理路整然としていて大変読みやすく、一気に最後まで読んでしまいました。オススメです。

ちなみに私は楽天KoboのPCアプリで読みました。現状、電子書籍だと280円安く買えます。

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感想(2件)